ひばり@中長期投資

すべての情報はホラです。このブログを参考に投資は絶対にしないでください。

1960 サンテック

サンテックに投資をした。

資産バリュー株。
実績PBR

 

0.5倍。

 工事会社さん。

 

 

カタリスト:中期経営計画にて、

 

その1 株主還元については、配当・自己株式取得を通じて、株主還元率原則100%を目指し、 積極的な株主還元を行う

 

その2 後ろ向きであった株主還元に対して、「ROEの安定的向上」を目標にしたため。

 

 

まずどれくらいの資産があるのか。

 

時価総額160億円に対し、直近の決算では

・現金77億円、受取手形等183億円、その他もろもろ=流動資産が合計265億円

さらに

・投資有価証券 40億円

・投資不動産 45億円

 

 とある。食べ過ぎ、ぜい肉体質の資産であると思う。

 

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plについて。

不景気時には大赤字出したりしているので、注意が必要な企業。

強みみたいなものは数字からは見出すことができない。 

 特別利益、特別損失が度々出ている。

注意しなければならない。

ただ、今後はROE目標設定しているので、損失が出たときには特別利益を捻出していくのではないか、とここは私は楽観視している。

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CFについて。

 

過去三年、毎年10億円の営業利益が出ているものの、営業キャッシュフローがでていない。

仕入債務の減少(前期)債権の増加(前々期)のために数字がでていない。

勉強不足で意味が分からない。現金が入ってきていないのだから、利益の帳尻は合わせているも、売掛金増、買掛金減で年々競争力が落ちたり貸倒が起きたりだとか、利益を毀損するシナリオがあるということだろうか。

 

 

 

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財務に、ついては以上。

 

んで、中計についてもう少し考えてみる。

 

 その1 株主還元については、配当・自己株式取得を通じて、株主還元率原則100%を目指し、 積極的な株主還元を行う

 

これについて、中期経営計画1年目は達成されただろうか。

前期、利益総額9.5億円に対し、

配当 5億円
29/2に2.1億円
28.9に0.7億円
28/5に1.3億円

合計9.1億円

ほぼほぼ達成されたようだ。

 

では今期はどうなるか?

 

今期においては9億円の利益予想であったが、もうすでに特益が出た関係で16億円へ上方修正となっている。利益予想を達成した場合、配当の他に11億円(発行済株式数の6%位)の自社株買いを行うと思われる。

 

 

 次に、

 

その2 後ろ向きであった株主還元に対して、「ROEの安定的向上」を目標にしたため。

 

について。

 

今後のROEはどのくらいの向上を見込むことができそれにはどのくらいの自社株買いが必要か?株価800円の状態と仮定して考えてみる。

 

直近の決算で自己資本は300億円であった。
中期経営計画では「2019年度の決算には、営業利益23億円(純利益→13.8億円?)を目指し、ROEの安定的向上を意識しながら、堅実な財務体質を堅持する」とのこと。

安定的向上という抽象的な表現はわからないものの、

 

<ROE5パーセントを達成させる場合>
13.8億円÷5%=276億円
300億円-276億円=24億円の自社株買いが必要。

24億円は一株あたり、120円(株価の15%相当)を還元させ、その後EPSを15%押し上げる。

 

 

<ROE8パーセントの達成させる場合>
13.8億円÷8%=172億円
300億円-172億円=128億円の自社株買いが必要

128億円は一株あたり、640円を還元させ、その後EPSを80%押し上げる。

 

となる。伊藤レポートの8%は来期までに達成するというのはとてもとても無理であると思われるが、5%であれば、中期的にもしくは、次の中期経営計画のとき不可能ではないと思う。

 

個人的には、現中期経営計画のときに4%を達成すると予想する。

 

受注環境も確認しておく。

 

一般社団法人日本電設工業協会 の 内線工事の受注動向。

 セグメントの半分を占めている工事。

大きく増えてはいない・・。

ここはよくみておかなければならないだろう・・・。

 

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決算のクセ。

 

2012~ 上方修正回数 7回(平均で一回あたり65%)
    下方修正回数 3回 (平均で一回あたり30%)

加重平均で考えれば、利益予想の上振れは年平均30%ほど上ブレる。ここまで見込みで期待してしまうと安全域が確保できないので参考程度。

 

 では、私の考える目標株価は?

 

過去五年の当社の平均PER、(15.4 8.4 12.7 10.1 13.2)=11.96

 

受注高に応じて株価が形成されていると思われ、直近のPERはまったく参考にならない。過去5年の平均PERを元に考え、ここから割高圏に突入した場合は、売却を検討する。

また、ROEが向上するとともに株価収益率も上がると思われるので、11.96の基準は少しづつ上げていくイメージで考えたい。

 

今期は株価の6%の自社株買い、3%の配当。

来期までにROE4%達成のための、 15%自社株買いと15%EPS 7.5%自社株買いと7.5%EPS向上の安全域。

 

主にキャピタルゲイン目的ではないので、PER14~15くらいにまで加熱するようなら売却検討だろうか。

 

 

 バリュエーションの確認。

全くもって、他社のほうが総合的に割安なのである。ここで足をすくわれる可能性がある。割高株を買っている可能性がある。

社名    予想PER 予想ROE PBR 配当利回り 時価総額
サンテック 10.2 5.3 0.5 3 130
富士古河 6.3 16.1 1 3.2 160
弘電社 7 6.1 0.4 3.4 60

 

 

この銘柄に対してのリスクを考えてみたい。

・砂上の楼閣が築けない事業。急騰のイメージが全く湧きません。

・他社と比較して、PERが割高である。(比較会社は四季報の類似企業)

・受注動向が伸び盛りというわけではない。

・いままで腰の重かった経営陣が今後株主の姿勢に応えられるのか。

・IRのご対応が、前時代的であった。

 

参考にさせていただいたサイト:

ameblo.jp

 

 

電気工事会社ってストック性のある事業なのだろうか?

空調工事はありそうなんだけど。