ひばり@中長期投資

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平成の空に昭和の飛行機が飛んでいく? 〜昭和飛行機工業〜

警告:このブログはポジショントークです。あなたがこれを参考に購入したときブログ主が売っている可能性があります!!

ご注意ください。

煽りなので帰る

 

 

 読了予定時間:5分

カテゴリ:ガチ資産バリュー

カタリスト:買収されるのでは?

確度:自信がありません。(^o^) 

 

バリューは古典的なので帰る

 

会計知識に不安がありますので、誤っている可能性があります。参考程度にお願いします。

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平成も31年でとうとう終わりを告げようとしておりますが、みなさんお元気ですか?

 

 

そういえば

 

平成に入ったときあたりかな

 

「みなさんお元気ですか?」と井上陽水さんがCMで言ったんですよ

 

(昭和天皇が亡くなったから、)

不謹慎だ!と怒られました。

((((;´・ω・`)))

 

人間いつどこで落とし穴にハマるか、わかったものではありませんね。

 

僕も株で落とし穴にハマりたくなくて、バリュー的な会社を調べているわけですけど

 

 

いよいよ平成は終わりをつげますが

 

今日は昭和の会社

 

昭和飛行機工業」を題材にしてみたいと思います。

 

ツイッターやブログで検索しても、あまり出てこない企業でした。

 

レッドリスト入りしている全国100名ほどの資産バリュー投資家(推定)には多少新鮮感をもってみていただけるのではないでしょうか。

 

 

昭和飛行機工業とはどんな会社でしょうか?

 

まず、四季報から

【特色】東京・昭島駅前の不動産賃貸が収益源。製造部門は大型特殊車両が中心。三井造船の子会社に


【連結事業】輸送用機器関連38(4)、不動産賃貸28(31)、ホテル・スポーツ・レジャー18(-7)、物販14(2)、他2(-17) <18・3>

 

とあります。よくありがちな、不動産賃貸しながら製造業をやる企業です。

 

利益の構成を確認します

四季報記載の数字を簡易的に掛け算をしてみますと

輸送用機器関連38(4) =1.5ほど

不動産賃貸28(31)  = 8.5ほど

ですから、利益のほとんどが不動産賃貸な会社だということがわかります。

 

沿革もさらっとみてみます

組織は人の塊です。歴史を見ればどんな考え方の集団か垣間見えるかもしれません。

 

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昭和12年に設立され、36年に上場です。 また、44年に横田基地のすぐ横をゴルフ場を米軍から取得して 云々 至っております

 

また、現在は三井E&S(三井造船)の連結子会社です。別件で調べたのですが、昭和32年から株主とのことで、古い付き合いなわけです。

 

持ち分が増えて数年前に連結子会社になっていったのですね。

 

 

次に財務3表の推移を見てみたいと思います

 

 

 

 

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赤字もなく穏便に過ごしており、少しつづ営業利益を増やしている企業なんですよね。CF構造もあんまり設備投資ガンガンというでもない。簿価上の投下資本から出てくるキャッシュフローは物足りない印象です。

 

直近の指標も

 

PER 38

PBR 1.2

配当 0.8 

ROE 3 

ebitda倍率も 8~10 ほど

 買いたくなる指標にはとても見えません・・・。

 

 ではどこが資産バリューなのでしょうか?

 

昭島の駅の前に、広大な土地を保有しているのです

 

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どのくらいでしょう?

 

 

 

 

三井E&S(三井造船)の有報から抜粋してみました 連結化すると、BSも連結され一旦時価評価になるんでした。ありがたや

 

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.

 

 


 土地の面積 133万平米 帳簿価格 1520億円 です。いつの時点のかわかりません。5年前かもしれません。

 

現在の昭和飛行機工業の有報の固定資産は簿価が360億ほどですので、差額1200億円弱の含み益があるわけです。

 

なので、実質のPBRを簡易的に試算しますと 0.2~0.3 ほどでした。たぶん。

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 ではでは次に

 

親会社の方に移ってみたいと思います。

 

 三井E&Sですね。財務3表をみていきます

 

 

 

 

 


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右肩下がり、投資したCFを回収するどころか、投下資本を溶かしながら

 

赤字に転落してしまいました。

 

もっと過去の事例を見てみたいと思い、20年で見てみました。

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少なくとも過去20年赤字すらなかったわけです。

 

株価指標は、

PER 赤字のため測定不能

PBR 0.5

無配

自己資本比率 18.7 です 

 

やばいです

 

これ、日経225銘柄なんですよ?

 

 

 

 

念の為、セグメント利益の推移も見てみます。

 

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昭和飛行機工業はメインが不動産賃貸ですので、『その他』に入っていると思われるのですが、

 

機械と海洋開発 以外の セグメントは恒常的な赤字体質ですね。

 

とくに2Qには400億円弱の赤字を出してしまいました。(火力発電プラントの強度不足作り直し。)

 

そして、2018年11月の四半期報告書の開示を見てみると・・・。

 

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銀行が「もう貸さないかも!」と言ってきたんですね。

取引銀行は四季報から

 

【銀行】三井住友,みずほ,三井住友信,百十四

 

ですね。同じ三井でも助けてはくれないんですね。まあ、やばいときは人間は本性出ますしね。

 

その後、何があったか?

まず、本社の売却がありました。

 

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古くから所有していた本社を以前建て替えて一部所有してきたものをこのたび売却しました。移転はしないので、リースバックみたいなものでしょうから、これから賃料が増えますね。

 

どのくらいで売れたんだか、推測できませんでした。次回のCF計算書でわかるんですかね。

 

そもそも、37%の所有権って意味もわからず、会社に電話しちゃいまして、教えていただきました。(泣)

 

 

そして、社長の交代です。2018年2月です。

 

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新社長は、あの安定セグメントの機械出身です。新聞記事によれば、立て直し経験もあるとのこと。ほんとかな?

 

概要はここまでです。

 

以上のことから、

「これはひょっとして、昭和飛行機工業を何らかの方法で買収するのではないか?」「買収するなら、いまが一番の時機なのでは」と調べながら思うようになりました。

 

理由や気になっていることをいつくか述べていきます。

 

 

・完全子会社化で少数株主持分を消去でき、自己資本を25パーセントほどにできる。

→追記  資産にのれんも同時に認識が必要になりそうですね、25パーセントもいかないかもしれません。

 

 

以下は親会社が子会社化したときの有報なんですけど、670億円  ほどの少数株主持分の負債が計上されています。完全子会社化で消去できると思われます。

 

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1176億のうち、半分ほどを消去できるのでは。

 

 

・完全子会社化で、10億円の営業利益の押し上げが期待できる。

 これは説明のとおりです。

 

昭和飛行機工業の大株主第二位に新社長の古巣の会社のお金がある?

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大量保有報告をみたんですが、退職金の信託財産との記載がありました。(持ち分全部が信託財産ではありません。)

 

買収してしまえば、都合がよさそう思えました。現金で買われれば、古巣の財産の価値の上昇が見込めますので。株式交換ですとちょっとおもしろくないでしょうね。

 

それにしても大株主第2位ってなんなんだろう?

 

これ、気になったんですが、仮に買収されたとすると、自社株に変身してしまいますね。退職信託としては危機管理としてまずい感じになりそうですが、どうなるんでしょうね。

 

・社長の耳に入っている、取引銀行出身である

 

昭和飛行機工業の社長のキャリアには、親会社の取引銀行の役職の記載がありました。

当然コベナンツの話は耳に入っていると思われます。

 

 

・親会社と三井不動産にはコネクションがある。

 

前述の本社売却(おそらく三井不動産に売却している)」、さらに以前に寮を三井不動産に売却しており、取引がちらほらある。

 

 

三井不動産の投資家向け資料も漁ってみたのですが、新宿から40分の昭島には、興味があるようには思えませんでした 笑

アウトレットも盛り上がってませんしね。

 

大規模小売りの規制とか、なんかあるんでしようか。もうみんなECを使いこなしはじめていますしね。

 

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すぐ横に横田基地がある。ひょっとして横田基地撤退?

 

ずっと前、石原都知事横田基地の返還を公約に掲げていたのを覚えていますが、結局ダメでしたね。

 

横田基地って、オスプレイが飛来しているようですが、ロジスティクスとしては、通信機能がメインらしく飛行場は必須ではないようですね。トランプ政権では、アジアは撤退気味なんですよね?

 

横田が民間利用化すれば、資産価値は上昇するでしょう。

 

7.とある機関投資家保有していると思われ、株価の底値の支えが期待できる。

 

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先日の暴落でも、大した買い板がなかったのですが、アルゴリズムかなんかで、しっかり隠れながら受け止めているように見えました。これは妄想かもしれませんが…。(以前から保有しているのは、確認しています。)

 

 ・買い付け価格は低価格になりにくい

 

連結子会社にしたときに、1600円くらいで公開買付をしています。昭和飛行機工業企業価値は当時より上昇しています。現在の株価は1300円ほどです。

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以上のことから

 

目標株価

以前の 公開買付の価格を勘案して、1800円あたりと予想します。

 

カタリスト発動は、あったとしても2020年の10月の225銘柄の入れ替えくらいまでが、リミットだと思っています。

約1年半の、投資期間で、40パーセントアップの期待をしてみたいと思います。

 

投資リスク

 

1、低価格MBO

自分の思ったような買取価格にならないリスクがあります。

 

2、そもそも増資や買収が困難では

三井さんの時価総額が900億ほど

昭和飛行機工業時価総額が450億ほど

 

昭和飛行機工業を取り込むのに、相当なファイナンスが必要です。現金ではどうでしょう、できるかなあ。

 

昭和飛行機工業の残りの持ち分をプレミアムを付けて残量を買いとるには最低でも300億円以上は必要かもしれません。

 

全額増資ですと、30%ほどでとても、むずかしい気がします。

 

ここらへんのファイナンス事例も全く見たこともないので、ちょっと勉強しないとですね。

 

3、その投資行動で増えるの?

ほんと、そう思います。

 

4、戦争リスク

 

横田基地が攻撃された場合、危ない場所だと認識され、資産価値は大きく下落するでしょう。

 

これは、リスクですね。簿価では安く見えないので、売られる可能性があります。

 

 

5、すでに織り込んでおり、シナリオが成立しないときは下落する。

 

はい。

 

6、 ちょっと考え方にバイアスがかかっているかもしれない

 

 はい。

 

 

最後に…

 

僕が三井さんの主幹事ならこのように会社に営業するでしょう…

 

『新社長、新社長、きこえますか…。以下は御社の機関投資家のリストです…。トップにいるのはGPIFで110億円、そのほか日経平均のパッシブ買いでトータル時価総額の2割を支えています…。コベナンツや重要事象は機関投資家はとても嫌います…。もし、日経平均225から除外されでもしたら、大変なことになりますよ…。さあ、今のうちに増資をするのです…。』

 

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本日もお読みいただきありがとうございます。

何か、コメントしていただけるとありがたいです。

 

 

 

↓親会社のサイトにありました。笑

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2018 投資まとめ

2018年成績 +3%(税引前、配当込み)

 

TOPIX    −17.8(かぶたんより)

sp500   −9  (かぶたんより)

 

結果だけ見れば、大変よくできており素直に嬉しい。

 

 

今年は、集中投資を行ったものがプラスに寄与した。具体的には

中野冷機

エスティック

水道機工

 

あたりだと思われる。

 

あと、マイナスに寄与した株は

ユニバーサルエンタ

サンテック

 

その他多数。

 

私のPF半分は優待投資をしているのですが、マイナス10〜50%の値下がりを喰らいました。これがなければかなりのプラスで終われたと思うのですが、これは結果論であり、

 

このような構成であったから

 

「冷静にフルインベストメントができた」

 

と現時点では考えている。

 

 

値下がりしてしまった反省点としては、

 

・買った銘柄が悪かった可能性。

・買値が悪かった可能性。

・中小型株が多いので、ボラティリティを食らった可能性。

 

改善すべきアイデアは、

・どうしてもほしい優待に絞る。→優待利回り5を超える信用銘柄もの。

・乱高下している銘柄は避ける。→そんな銘柄あるのかな・・・。

・大型の高配当株を取り入れる。→統計的優位性に賭ける。

 

今年は、PFのボラティリティを下げながら、より小型株の割安株、安全域として優待投資を実行していく予定。(具体的にはどうしてよいか、模索してます)

 

今年の目標は、

 

・チャート(レラティブストレングス?)を見ていくこと

・より強烈に割安な資産株、ネットネット、赤字株を調査してみること。(桂川電機みたいなやつね)

 

 

 

諸要素はいろいろあるものの、

こんなに通貨がジャブジャブでずっと低金利ではいられないと思う。

 

去年の総括同様、長期的には実物資産をはじめインフレにになっていくのではないかなあ、と。

 

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スターフライヤー 簡易分析

 

 

 

 

 

定点観測 (エスティックを一旦売却しました)

これは自分の戒めのために公開しております

 

 

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エスティックを全株売却しました。

 

良決算だったですし、稼ぎ頭の米国の大口案件も先送りということでまだ伸び代も充分あるとおもいます。末恐ろしい

 

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本社も増築して、生産キャパシティも倍増するようです。

小型の新製品も出たようですし

 

将来が楽しみな会社だと思います

 

ですが、保守的に考えるとバリエーションが類似している東証一部の日進工具と比較すると当社は東証二部にかかわらず似た数値で先高感を感じます。

 

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上振れ着地で同等ですね。

 

 

 

 

仮に成長が止まったような決算がでようものなら、失望売りが出るかもしれません

 

そもそもこの会社は数年前の業績を見ると不安定です。

 

いまから買えるかと自答すると買いに回ることはできませんでした。

 

バリュー投資の僕にはここまで。

 

海外展開している企業が小型の時価総額のときから外人投資家に買われるケースが散見するのでここも200億超えましたんでそういうステージに来てるのかもしれませんね。

 

 

 

 

年初来プラス  9.7

 

エーワン精密株主総会 2018 メモ

当社の事業上の強みは別のブログなどでわかるとおもいます、検索してみてください。

 

エーワン精密 投資』 で検索すると、きちんと分析されたブログや投信がいくつか出ますんで会社の内容についてはそちらをご覧ください
 
 
2018/09/22
 
問い: 企業の価値はもちろんひとつの数字のみではかることなんて、できませんが
通常手持ちの現金から負債を差し引いたものが、株式市場での企業の価値とされています。
自社株を除いた直近の時価総額を見ますと、ほぼ現金と同じ価値となってしまっており、長年に渡り高利益
率を保っているビジネスモデルが株式市場ではまったく 0 の価値となっていますが
 
→価値にはいろいろな尺度がある 難しい問題ではなかろうか 企業価値を高める努力は本業でやるしやっている 投資家が決めることだ 以前3分割しただけで大きく上昇している 経営陣は株価をコントロール出来ないのではないか。本業に集中し、基盤の確保 従業員に活躍してもらう
報いるのは配当だと考えている
 
 
 
 
問い: 過去5年の自己資本利益率を見ても8%を超えていることは一度もないが
 
→ 粗利を高めるか、総資産回転率をあげるか、レバレッジをかけるかしかありません (ご理解召されている、さすが野村證券出身)事業上、これ以上総資産回転率を上げるのは簡単ではない。全体のパイも縮小しており、粗利の確保も簡単ではない
 
 
 
 
問い: 不況など有事のための資金を確保するのはわかりますが、設備投資は増資すべきでは
 
難しい問題だと考えている 全体のパイは縮小している状況で難しい 現預金から利用したい
 
 
問い:従業員を大切にしているのは著書で拝見しましたが、譲渡制限株式を従業員に配ることを取締役会で検討したことはありますか
 
→ない。 ないが  数日前に梅原相談役と賞与をだすか検討していることを相談した 自己株式を使うとなると諸コストがかかると認識しており、考えていない
 
(なぜ、現金賞与なのか・・・)
 
 
その他気になったこと
 
機関投資家に呼ばれれば、話をしに、行っていますとのこと
 
・海外等に工場を設備投資した場合、60おくほど必要になる模様→設備投資資金はすでに確保済みとなった。企業側が考える余剰資金は今後の利益との認識を感じた。
 
ダルトンは総会でなんの主張もしなかった。
とりわけ 機関投資家向けに狼煙を上げただけなのかもしれない。
 
売掛金にはスター精密がよく出ているので大きな取引先と思われ スター精密は現状上方修正もきているので機械受注とあわせ様子を見ていくつもり
 
・取締役報酬も会社のために節約している様子
 
・歯医者ドリルのナカニシの関係者と思われる大株主が存在し今後なにか提携があるか?無理かw
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
最後に
 
株価を上げる要素は本業でのみとしか考えていない 申し訳ないが 通用しない話 
 
ですが それはおいといて
 
単に僕が好きで会社を買ってるだけですし
 
 
 
 
無理せず、上場廃止してしまえばいいのにと思う 監査費用だって馬鹿にならない めんどくさい株主対応だって必要でしょう 
 
あなたも安いから買っているのでは?と、どこかのタイミングで言われた気が 笑
 
確かにそのとおり ダルトンだってそうですよ
 
株価があがればいなくなりますよ
 
誰が残るべきなのでしょうか?
 
全方位で企業価値を維持するには
 
経営陣と従業員が長期に保有することこそ すべての人が同じ目線になると思うのですけどねー。

 

 

バリュー企業がバリュー投資? ~萩原工業の買収案件について確認~ 

人口の増えない、じゃぽん。

企業の成長の手段としてのMAは大事な手段の一つだと思います。

 

どんな会社が買収し、どのようなシナジーを狙っているのか、

そしてどのくらいのバリエーションで、現金でかうのか株式交換なのか・・。

 

私が、しがないシケモク投資家であっても!

 

高い買収に興味がなくても!

 

勉強のつもりで見ておかなければならない・・・。

 

との思いで開示を日々めくっていました。

 

すると・・。

 

萩原工業の開示が目にとまりました。

 

 


萩原工業とは?

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

wikiや、IRをご確認ください・・・。m(_ _)m

 

 

 

 

 

岡山、倉敷の企業です。
干拓地であった倉敷地域、肥沃ではありませんでした。

そのため、綿花などの栽培が発達した地域なんだそうです。

 

転じて機織り企業?紡績等が近辺に勃興したそうです。

 

萩原工業は

 

ござ作りから始まり、

ビジネスモデルを変革しながら化学繊維でシートを作るようになり、今に至るようになったようです。

 

海外品に真似されやすそうな、競争激化しそうな ブルーシートや土のう袋、その他いろいろですが、安売りせず付加価値をつけて販売している企業です。

 

 まず、BSをみていきます

 

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10年経過し、すっかり有利子負債もなくなって

キャッシュがたまってまいりました。

固定資産も増えず、へらず。償却しながら安定的に設備投資なんですかね。

 

つぎにPLです

 

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不景気時には製品の販売に陰りが出そうな商品構成のようにも見えますが

 

なぜなぜどうして

そうはなっていない ゴザマジック

 

安定して利益が出ています。でっかい減損や特損とかもありません。

 

グラフでも目視できる通りトップラインはフラットですが、営業利益は改善しています。営業利益率10パー超えてきました。

 

 

この下のグラフは営業利益率の10年の推移です。

 

 

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会社のアナウンス通り 
付加価値の高い製品にシフトしている経営ですね

 

念の為キャッシュフロー構造も見ときます 

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 設備投資もそこそこで変な感じは見受けられません。

 

自動車と違い、大きい設備投資と償却をしながらフリーキャッシュフローを出していく感じではないので、安定感は感じます。よって大きな特損もないですよね。

 

会社の概要はここまでにしておきます

 

では気になった興味深い開示を見てみたいと思います。

 

5/22


東洋平成ポリマー株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ 

の開示です

気になったのは、2点


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1

・純資産16億の企業を11億で買収? PBR0.6やないか!
 次の決算で負ののれんの特別利益を5億計上!

 

・3期前はぎりぎり黒字のシクリカル企業かもしれないとはいえ、直近のPERが4くらいだぞ!このまま経営?できれば、営業利益が10〜15%ほど増益ではないか!

 

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しかも、堂々と業績予測には織り込んでいないって言ってるではないか!


・だが借金持ちではなかろうな?しかし、この開示では有利子負債は見えない・・・。
そうだ、営業外利益に借り入れ利息が計上されるから差分を見れば少しは分かるかも・・・。 2億円前後の営業外費用→ 2%の金利なら、20億

10億の負債なのだろうか?

また、純資産と総資産の差額は30〜35億くらい。

売上が46億くらいだから、数か月の買掛金等はありそう…。

 

 

総資産と純資産の差分の見えないモザイクを目を細めながら透視してみました…。

若い頃培った技能です・・。

 

これで、あってるんだろうか…?

そして、連結される次の決算を待つことに…

 

 

9月10日、決算…。どん!

 

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あれ?特益は?

しかも減益で、株価下落!!

 

アーッ!

 

まてまて、PLは次の決算で、連結なんでした

 

焦るな、決算を確認しろ

 

まず、特別利益は?

 

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ない…。いくら特益は業績に関係ないとはいえ、ちょっぴり寂しい。予想というか、決算の理解が乏しいのだろうか?

 

あの買収はなんだったのか…。

 

読み進めると…。

 

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のれんの認識?

 

僕はそんなものは認識してませんyo

 

やむなく、IRにメールを打つと、返事が来ました…。

 

回答は…。

 

『買収時の企業時価算定において、一部の資産の時価が帳簿価格に対し
著しく下落していたため再評価しております。

 

えー

 

そして、負債の差分を確認でしたよね

2Q時点は11億円↓

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3Qは29億円↓

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差分が約18億円でした。

 

これについても、質問したところ、

「概ねそのとおりです」

との回答でした。

 


ではこの買収から理解できることはなんだろうか?と考えてみました。

・(会計のことはよくわからないけど)保守的な企業であるのは継続していそうだ
・変な?買収をしない企業であった
シナジーを生みそうな買収であった

 

そしてこれから見るべきは、
・やすいなりの買収であったのだから赤字になることはないか
・(資本コストの関係から)負債はそのままにしておくのか、返済してしまうのか

あとで、萩原工業の個人投資家説明会のラジオを聞いてわかったのですが、

 

・3qの減益理由の理由にたいし、原料高による製品の値上げはぼぼできた
・数年間対話してきた買収をした

というコメントを聞いた気がします。

安い買収は、時間をかけ急いでやっていないことが理由の一つであるかもしれません。

 

 

 

現時点で、経常で72%、下方修正はしていません。

決算はどうなりますでしょうかね・・・。

そんなにたくさん投資しているわけではないのですが・・。


気になったことや誤りがありましたら、そっと教えてください。


以上お読みいただきありがとうゴザいました。