3167TOKAIホールディングス。時価総額 1100億 PER 17 PBR 2.1
優待 1%位、配当 3%位。
類似企業
8174 日本ガス 時価総額 1600億 PER 24 PBR 2.2
8088 岩谷 時価総額 1600億 PER 12 PBR 1.3
8133 伊藤忠エネ 時価総額 1100億 PER 10 PBR 1,0
資産圧縮しながら、売上を維持している。ROE、ROAを向上させている様子。
設備投資は、一定額行われている模様。
株主還元に舵切りしてきた。ただし、自社株買いは還元目的でないように思われるので注意。ただし、前期は10%の自社株の償却をしてくれた。
ざっくりですが、半分は本業のエネルギー事業が収益源。
残りは、ケーブルテレビとインターネット関連事業。
水商売は割愛させていただきます。黒字化したのかな、確か。
んで、いままではISP事業のみ行われていたのだが、光コラボレーションに転換を図っている。
消費者はいままで光の回線契約はNTTフレッツに、プロバイダはプロバイダ事業者にそれぞれ契約を行っていた。
光コラボはISP業者がNTTフレッツ回線を卸で回線を仕入れてきて、ISPとセットにして消費者に販売する。
いままで重複していた課金コストや顧客管理コストがスリム化される。
んで、IRに聞いたら、光コラボにすると1件あたりの粗利が1.5倍になると!
確かに契約獲得後に長期契約になればありえるとは思うのだが、ちょっとそれは言い過ぎではないか?
んで、某ISP上場企業に裏とりのためお尋ねしたところ、やはり教えていただけなかったがそこまではいかないものの、それなりに利益が上がるみたいな印象であった。(1.3倍位?)
んで、自社顧客のプロバイダのみだったのを光コラボに変更することを「転用」というのだけれど、いまこれを進めている。転用にするとお客様が費用が安くなるのでいいことづくめなんだけれど、転用にするときに企業側に多少の費用がかかる。いまそれがかかってきている。これがなくなれば次第に粗利が上がってくるものと思われる。(ただし価格のかさむ光コラボを仕入れなければならないので、営業利益率は下がるものと思われる)
また、光コラボは回線保守はNTT側にあるので、災害等は問題ないようだ。
んで、直近の決算説明資料にあったんだけど、
”次期中計期間は、営業キャッシュフローの大 半を投資に振り向ける”
とのことである。相当なチャレンジのように思われる。中小のガス会社をMnAで買収していき顧客基盤の拡大をすすめていくものと思われる。
次回の決算のときに中期経営計画は出るのかな。
最後にリスクを考えてみたい。
・なんといっても、東海地方のエネルギー事業なので、災害リスクが非常に高い。
・買収を繰り返しても、利益率が向上しない可能性がある。(事業の性質からスケールメリットは出るとは思うんだけれど)
・時価総額がそこそこあるので、企業の成熟期後のときに機関投資家の方が売り抜けが早い。
・増資。資本コストを超える利益を出せるのかどうか。
以上です。
優待もらいながら、のんびり保有したい。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。